おにぎり ころりん すっぽんぽん

29歳で女を辞めて、33歳で社会人を辞めて、34歳でトランスジェンダーを辞めた私。私自身の想像をも盛大に超えて転がって行く私の人生。そんな中、パートナーの茉優を筆頭に、様々な他人を通して出会う私の闇たち。彼らに光を当てるように書いていけたらと思います。

お父さんの爆発

昨日はお父さんが爆発した

溜まりに溜まった不満が爆発した

ついに

ついに爆発した


博識で、理論的で、感情を毛嫌いしてるお父さん


自分の娘が自殺したときも


全部を彼自身の中に閉じ込めて


お母さんとすら分かち合おうとしなかった

 

大切な大切な大切な娘への想いは

 

異様なくらいに力一杯

 

彼の心の奥底にあるガッチガチの

 

コンクリート製の箱の中に

 

閉じ込めた

 

そんなお父さんが爆発した

 


小さい頃からしょっちゅう苛立ち

 

キレるお父さんだった

 


その時の怒鳴り声が

 

目が

 

空気が

 


舌打ちが

 

乱暴にモノを扱う音が

 

 

その言葉に痛めつけられるお母さんの顔が

 

 

見たくなくて

 


どうにか見ないでいたくて

 

 


必死で

 

 


お父さんの機嫌を伺っていた子どもの頃

 

 

お母さんになりかわって

 

 

お父さんを責めた(心の中でね)

 

 

お父さんへの怒りは今も私の中に渦巻いてる

 


何でお父さんの考えを押し付けるんだ!
(普通とか、世間とか、お前変だよとか、頭おかしいんじゃないかとか、言い捨てないでよ!)

 

 

ちゃんと私の話に耳を貸してよ!

 

 


『大学出たくせにそんなことも分からないのか』って馬鹿にしたように言わないでよ!

 

お前がどう思うかなんて聞きたいわけじゃないって、じゃあ私は何を話したらいいんだ!

 

何でお母さんにキレるんだ!

 


何で、滅多に行けない外食に行ったのに、
お店のヒトの手間を考えてみんなで同じものを注文しなくちゃいけないんだ!

 


せっかくの旅行なのにどうして小さなことでイチイチイライラして、車内の空気を悪くするんだ!

 

何でいつもピリピリしちゃうんだ!

 

 

だから、

 


出来るだけ一緒にいたくなかった

 


同じ空間にいたくなかった

 


リビングで一緒にゴハンを食べてたら

 

私の興味なんか無視して

 

会話を押し付けてくる

 


お前と話したいんだよ

 

お母さんとばっかり仲良くして寂しいよ

 

 

って気持ちがはみ出して伝わってくる

 


だけど、

 


私の話には耳を貸さない

 


お父さんが話したいことを

 


押し付けてくるだけ

 

 

お父さんの機嫌が悪くなるのを恐れて

 

 


ついついその話に付き合おうとしてしまう自分

 

 

自分を大事にするために無視してみるけど

 


お父さんの寂しさや悲しさだって

 


見えちゃうんだから

 


無視するのだって

 

 

ものスゴイエネルギーがいる

 

平気でなんていられない

 


もう、ゴハンの味なんてよく分からない

 


知らず知らず、早く食べ終わろうとしてる

 

だから、

 

 

一緒に食べないで

 

 

同じリビングにあるコタツで食べたり

 


自分の部屋で1人で食べたり

 


二階で茉優と食べたり。

 


だけど感じちゃう。

 


台所でゴハンをお盆に乗せて、

リビングから出て行く私(たち)


に向けられる

 

『何でオレを避けるんだ?一緒に食べたいよ。寂しいよ。』って空気


それを腐らせた怒り。

 


でも、私を守ろうって

 

 

そんなん知るか!!!!

 

って毎回毎回

 


一生懸命振り切って

 

お盆を持ってリビングを出てた

 


そのお父さんが起こした大爆発

 

私は別の部屋で甥っ子と遊んでいたから

 

その場には最初いなかったんだけど

 

茉優が泣いちゃってるから来てって弟に呼ばれて

 

驚いてリビングに駆けつけた

 

 

茉優が1人体育座りで泣いていた

 


お父さんはいつものリビングの彼の席で


怒っているような

そんなつもりじゃなんだっていうような

悲しそうな


でもすぐにでも怒鳴りそうな

 

そんな顔で座ってた

 

 

お母さんは

 

茉優の側で


茉優に寄り添おうと


きっとお母さんがお父さんから向けられてた言動のアレコレと重ね合わせながら


2人の間にいた

 


私は茉優の横にあぐらをかいた

 


お父さんがいつ怒鳴りだすか


いつ心を抉るような言葉を投げつけてくるか


怯えながら

 


茉優を泣かせやがって
なんなんだよ って

 

闘う姿勢だった

 

もうウンザリだ

 

 


でも、
出て行く宣言をするのは
怖かった

 


お金のために働きたくないし

 

私の生き方で親からお金もらう以外
お金をえられる見込みなんてないし

 

 

食費もガソリン代も光熱費も家賃も

 

なーーーんにもいらないこの家から

 


出て行くことが怖かった

 

でも、

 

もう出る

 

 

そう覚悟した

 

 

何度も覚悟したけど、

 


1番深めな覚悟だった

 

 


お父さんの怒りに飲み込まれないように

反発で敵対的にならないように

お父さんを責めるようにならないように


注意深く話してみたら

 

見えて来た

 

 

 

 


ざっくりまとめたら

 

 

存在を無視されてること

 

なんだか怒りまくって支離滅裂だったみたいだけど

 


1つは私たちが次から次へと人をうちに呼んで

ご飯食べてもらったり


泊まってもらったりが嫌だとのこと。


お父さんが頑張って稼いだお金がどこの誰とも分からない人のために使われる
ゴハンとか?お風呂とか?)が
嫌だってこと。

 


言葉の外に私が拾ったことは

 

『オレのことを無視しないでよ
お前たちが何の不自由もなく生きられるようにオレは一生懸命働いてきたんだよ
そうやってこの家や財産を築いて来たんだよ
お前の生き方がオレには理解できなくて、仕事上お金で困ってる人をたくさんみるから、ちゃんとお前が生きているか心配で、ちゃんと計画立てろって言いたくなっちゃうんだ
お前も茉優もオレの大切な子どもだよ
なるべくこの家にいて欲しくて、一緒に時間を過ごしたいと思ってるんだよ
オレを嫌わないでくれよ』

 

ということだと思う。

 

ああ、文字にして、彼の怒りや苛立ちや雁字搦めの思考を
取り外してみたら

 

ものスゴイ受け取りやすくなったなぁ。

 

 


自分の感情に目を向けずに

一つ一つ言葉にできずにいることを


繰り返したら


相手に穏やかに伝えることなんて出来なくなる


暴力的に投げつけてしまう

 

ここ最近関わった人たちを通して


見てきたのは

 

そのことだった。

 

まずは出すこと。


暴力的になってしまったとしても。

 

でもその先は、


ただ出せるようになること。

 


本当に私の中にあるものを。

 

 

そんなお勉強だったんだな。


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茉優がお父さんの怒りに反発せずに

ただ泣きながら

お父さんの思いを受け取って

それをそのまま伝えて

そんな中で


お父さんの目から涙が流れていた。


お前たちに出て行って欲しいわけじゃないんだよ


茉優ちゃんは娘なんだからな

って


お父さんが
“あなたを大切に思っているんですよ”

って言葉で伝えようとしていた


ちゃんと、泣いていた


私はこの上もなく嬉しかった

 


一通り話が終わって沈黙の間、

 

なんとも言えない空気の中、

 

お父さんは唯一ストレートに愛を届けられる猫を
ひたすら撫でていた

 

ああ、本当はあの愛を茉優や私(たぶんその先には妹も)に
届けたくて届けたくて仕方がないんだな


って見えてた

 

 

 

 

 

 


もう上に行くかって立ち上がって

 

リビングを出ようとした時、

 


お父さんが

 


なんかゴニョゴニョ言いながら

 


両腕を広げて


茉優に歩み寄った

 


2人は抱き合って涙を流した

 

 

 

 

 

 


お父さんが勇気を振り絞って
コンクリートBOXの中の
ちいちゃなお父さんの声に従った
はじめての瞬間だった

 


妹にしたくてしたくてしたくてしたくて

 

でも、もう出来ないこと

 

 

 

できたね

 

 

 


お父さん

 

 

 


よかったね

 

 

 


茉優

 

 

 

 

よかったね

 

 

 

 


わたしの愛する2人が

 

 

 

 

ちゃんとまっすぐ愛をかわしあっている

 

 

 

こんな嬉しいことがあっただろうか

 

 

 


ありがとう、お父さん

 


ありがとう

 


なんだか

 


お父さんと握手した

 

 

 

お父さんの気持ちも

 


お母さんの気持ちも

 

 

茉優の気持ちも

 


私の気持ちも

 

 

 

ぜーーーーーーーんぶホンモノの喜び

 


こんな瞬間、ありえるんだ…

 

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ちなみにこれが茉優のブログ

http://mayu76.hatenablog.com/entry/2019/02/07/125337