もう1人の私に会った
別の道を選んできたもう1人の私
初めて話しかけてくれた瞬間から
保育園の友達のように
何のためらいもなく
その存在は私の心にフィットした気がした
きゅろん と無邪気にきらめくその目
私のこわばりやすい心と体でも
ゆるんで
その溢れ出す温かさを受け止めらる
何かが
そこにはある
裸ん坊で遊び回った大好きな友達
35歳と30歳の私たちは
そうであれる
あゆちゃんとなら
そんな感じ
色々積み重ねて来たね
ムダなもの
苦しかったね
色々と
時には家族という緊張の中で
大人の世界は驚くほど嫌なもので溢れていたね
いっぱい傷付いたね
そんな世界で立っていられるために
強さを逞しさを
そして汚れを
頑張って身に付けてきたね
身に付けてきちゃったね
でももう1人じゃないし
多分2人でもないし
傷付いたなら傷付いたまま
弱ければ弱いまま
しっかりと抱きしめ合えば
そのままで生きてみても大丈夫かもしれない
例え何が出来なかったとしても
そこにあなたのその目があるだけで
私は嬉しい
ありがとう、あゆちゃん
おんな湯いっしょに入れるかな…
ちょっと緊張するな…