おにぎり ころりん すっぽんぽん

29歳で女を辞めて、33歳で社会人を辞めて、34歳でトランスジェンダーを辞めた私。私自身の想像をも盛大に超えて転がって行く私の人生。そんな中、パートナーの茉優を筆頭に、様々な他人を通して出会う私の闇たち。彼らに光を当てるように書いていけたらと思います。

時に恋愛は空を低くするみたい。

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 私には何となくこの先深く関わっていくのではないかなぁと思っている人がいる。

そのうちの1人が、

最近とても苦しそうで、

何とか解き放たれてほしいなぁと思っている。

 

今回はその人に届いたらなというモチベーションで書いてみる。

 

手段は間違っているのかもしれないけど。

 

まあ、いいでしょ。

 

 

 

 5年くらい前になるのかな。

 

登録社員として時給で働いていた自分に、

推薦するから社員登用試験にチャレンジしないか?という声が掛かり、

全然ワクワクしないものの、

何だか前に進めるような気になって受けると決めた。

そうなると転勤が多くなる、ということでその時付き合っていた🙂に、

勇気を振り絞って、

「もし受かったら付いてきてくれない?」と言った。

 

微妙な空気だった気がする。

「それはプロポーズ?」と返ってきた。

よく考えず

「うん、多分そういうことだと思う」

と答えた。

 

 

🙂は何かを言い澱んでいた。

しばらくして、

意を決したように言った。

 

「すごく嬉しいし、くわちゃんのことは大切。だけど私が人生で一番したいのは子供を産んで育てること。だから、くわちゃんとの将来は考えられない。」

 

とてもとても辛そうな顔をしていた。

私を思いやる気持ちが痛いほど伝わってきた。

それでも曲げられない気持ちだから、痛みを乗り越えて応えてくれている。

そう感じた。痛みの中で。

 

知っていた。子供に対する彼女の思い。

それでこそ彼女らしいと思っていた。

心から夢を叶えて欲しいと思っていた。

自分の存在を抜きに考えれば。

 

🙂は自分では別れるという答えは出さなかった。

私との関係をとても大切に思ってくれているようだった。

出来ることなら友達として、深く関わり続けたいと言ってくれた。

おばあちゃんになってお互い1人だったら一緒にお茶でもしようなんて言ってたような。

 

 

どれくらいだったか、

以前と変わらない関わりが続いた。

だけど、私は🙂と過ごす時間が苦しくて堪らなくなっていた。

「私の一部を否定している」と感じてしまっていたから。

 

ずいぶんそんな時間を重ねた気がする。

唯一心を許せる人、

一番多くの時間を共有してきた人、

たくさん私を思いやってくれる人、

その人から離れるなんて。

だけど、今まで通り会っても、

苦しい。。。。

 

そんな日を繰り返して、、、

本当に何度も何度も繰り返して、、、

 

 

逃げられない所まで追い込まれた気がする。

自分から始めるくせに、体を重ねている最中、虚しくなってよく泣いた。

彼女の些細な言動から、自分への否定を勝手に感じ取っては、その悲しみや悔しさを怒りとしてぶつけた。

 

彼女の思いを知っていて一緒にいる方が苦しい...

 

別れる。自分で決めた。

決めざるをえなかった。

友達として関わり続けるというのは辛すぎるから、🙂の意には反するけれど、連絡自体も断つと決めた。

 

今思えば🙂も辛かったのではないだろうか。

でも、ただ私の提案を受け入れてくれた。

 

 

散々泣いた。何度も何度もLINEを送ろうとした。

🙂とのやりとりがなくなったら、友達のいない私の携帯は全然鳴らなくなった。

寂しかった。。。

だけど選んだ。

一緒にいる苦しさより、離れる苦しさを。

 

 

大学生の時に初めて自分の内側について諸々打ち明けた大親友が彼女になってから、

女性として生きていた私の恋愛はぜんぶ友達関係からスタートしてきた。

(全部と言っても3人しかいないけど。)

 

親しくなって、

心を許して、

自分を出して、

好きになる。

 

人に心を開けず友達を作るのが苦手な私は、私の内側をほとんど彼女にしか見せなかった。

救われたことがたくさんたくさんたくさんあった。

 

 

そんな関係を続けて行くうちに、いつの間にか、

 

 

知らず知らず自分でいることの土台を

「彼女に受け入れられていること」に

置くようになっていた。

 

自分で自分と向き合うことから逃げ、

どんな自分をも受け入れてくれる彼女達の存在により「男として人としてOK」と思い込むことで何とか立っていた。

 

大学生以来、29歳(?)で初めて彼女のいないシンプルな桑原直(子)になった。

 

だから、

苦しくて苦しくて堪らなかったんだと思う。

全てを失った気がした。

もう2度と自分を受け入れてくれる人なんていないと思った。

ただの桑原直(子)にとって世界は、心を許せる場所のない真っ暗なものだった。

 

 

だけど、

どこかで気付いていた。

私が🙂と関係を続けたいのは、

純粋に好きだから ではない。

もしそうなら、

何を言われても、

自分の気持ちを貫こうと努力するはずだ。

女性同士の間に子供をもうける道もある。

その道を一緒に歩こうと言うはずだ。

 

それなのに、私はただ傷付くばかりでそれすら言おうとしなかった。

 

きっと、

どこかで分かっていた。

それまでの関係がお互いにとって本当の意味で心地いいものではなく、その延長線上に〝いい感じ〟はないってことを。

プロポーズですら、一人になることの恐怖からしていると。

 

 

気付いていないことにしていた。だけ。

 

 

 

今振り返ると、

🙂との関係を手放した時、

痛みの中で私は確かに空が高くなったと感じていた。

何かがなければ自分でいられないなんて、

窮屈過ぎるのだ。

だから、

付き合っている間も、

私の心の中は本当の意味で満たされていると感じられなかったんだ。

常に何かを恐れている感じ。

常に何かに囚われている感じ。

常に何かに苛立っている感じ。

本当にたくさん彼女達に苛立ちをぶつけていた。

本当にたくさん傷付けてきた。

「イラックワ」と呼ばれていたこともあったな。

 

彼女という存在を失うことを怖がっていた。

事実を知って思い込みが明るみに出るのを恐れていた。

 

恐怖に囚われて、

一体どれだけ〝たしかに自分の中で生まれたモノ〟をないことにしてきたのだろう。

 

「どうして友達に紹介してくれないの?

私の存在が恥ずかしいの?」

「親や友達の前で友達として振る舞うことことが悲しいよ」

「自分と手を繋いで歩くのをヒトに見られるのが嫌なの?」

「もっと触れて欲しい...」

「どうしてキスをしたがらないの?」

「鼻毛が出てるよ」

「買物に行くと疲れる。二人で家でまったりしたい。」

「やっぱりチンコのあるSEXがしたいよね?」

「シングルマザーとかMTFと付き合ったらいいんじゃない?笑 という言葉には傷付いたよ」

「ごめんね、いつも苦しめて。どうしていいか自分でも分からないんだ。大切にしたいんだよ、本当は。」

「本当は私のことをどう思っているの?」

「私はあなたと一緒にいる時間、楽しめないことも多いんだ」

 

 

あ、

気持ちを感じたくて

言い放つことがあったな。。。

「🙂は本当は好きじゃないと思う」なんて。

ひどい言葉。

 

なんでそんなこと言うの?って

泣いてたな。

 

けど、信じられなかった。

 

 

 

...ん?なんでだ???

 

もしかして、信じたくなかったのか...

 

自分の中に好きという気持ちがなくなっていたのか?????

 

待てよ。

もしかして、結構早い段階で恋愛ではないと気付き初めていた?????

 

その事に気付きたくなかったのかも...

 

気付いてしまったら彼女という存在を自ら手放さなくてはならないから...( ゚д゚)

 

本当は二人とも友達でいたがっていたってことになるじゃん、そうだとしたら。。。

 

うわぁ、ちょっと混乱。

 

後で🙂に聞いてみようかな。

その思いつきをどう思うか。

 

まさかの展開だな。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

関係が終わりかかっていた頃、🙂にこんなことを言うことがあった。

「今の自分では相手が誰であっても、いい関係は築けないんだと思う。

自分が変わらない限りどんな相手といても幸せにはなれないと思う。」

 

分かっていたけど逃げ回っていたんだな、自分。

 

 

 

 

数年前、1人の人間として歩き出し、

今34歳。

新たな恋愛?を始めたところ。

 

始まる時に何度も躊躇した。

また依存してしまうのではないか。

寄り掛かりたいだけなんじゃないか。

また、今までと同じことになるのではないか。

 

それでも、始めちゃった。

おっかなびっくり。

 

二人で話し合った。

「お互いが自分の真ん中を歩く。その結果、気付いたら隣にいる。そうありたいよね。固定観念が強い自分達だから、そうある為に二人の関係にラベルを付けないでいよう。(相手が真ん中にいるのなら例えそれが他の人とのSEXだったとしても喜べるようになれたら軽やかだよね。→未知...)お互いが真ん中にいることで二人の関係が変わって行くことを恐れるのは違うよね。」

 

気を抜くとすぐに昔の感覚に飲み込まれそうになる。お互いに。

 

 危うくなったら、立ち止まり、確認する。

その繰り返し。

相手のことではなく、自分の中がどうなっているのか。

何を感じ、どうしたいと思っているのか。

 

自分が傷付くことでも、

相手が傷付くことでも、

自分の中に生まれたことはきちんと伝える。

 

そんな中で

気付いたことがある。

 

私が私を満たせていると、相手の顔がかわいく見える(笑)
そうでないと、まあ不細工に見える(笑)

 

相手からの愛をきちんと受け取れるようになってきたと感じることがある。

相手への愛が溢れていると感じることがたまにある。

 

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純粋にそんな風に感じられる自分が嬉しいし、

そんな時は本当に心地よい。

 

空を高く感じられる。

 

 

 

  恋愛という逃げ道を断って、

1人で過ごした時間が、

ソレを可能にしているのだと思う。

 

 

自分の足で立って初めて、

恋愛に限らず、

人ときちんと、

いや、

心地よく、

関わることができるのかもしれない。

 

 

 それに、

強く強く握りしめているものを、

手放した時、

初めて何かが新しく入ってくるスペースが生まれる。

 

 

手放す時は苦しさのあまり、そんなことは考えられないけど、

なんとか今に辿り着いてみると、

そのことを痛感している。

 

 

私は🙂にプロポーズを断られることで、

本当の人生を歩き始める1つのきっかけをもらった。

新しい出会いの種をもらった。

 

 

苦しくて苦しくて苦しくても、

ぼやかさないで、

自分でちゃんと選んで、

自分なりに1歩を踏み出す瞬間を重ねたい。

 

その先にきっと、

〝本物の人生〟があると思う。

思わぬ新しい風が吹くと思う。

誰かは分からないけどパートナーとの心地よい時間、あるいは〝実はパートナーを必要としていなかったという気付き〟があると思う。

 

 

 

私の実感から、そう伝えたい。

 

何か偉そうだな。

 

要は、あなたが心の底から笑えることを願ってます。 ってだけです。

 

 

 

 

【蛇足】


最近の私は自分の性に対する考え方が少しずつ変わって来ていて、


性に関して自分が握りしめている頑なな何か(性以外にも山ほどありそうだけど...)を手放すためにしばらく時間を使いたいと思っている。

 

その先にはもしかしたらもしかして男性とのSEXや出産の可能性だってありえる。

 

今は全くピンと来ないし、強い抵抗感も変わらずあるけど、心の声に耳を傾ける努力を続けていたら、現実はいつも私の想像の斜め上を来ているのだから。

 

それはもしかしたら今の茉優との関係の終わりに繋がる道になるのかもしれない。


今の自分は決して望んでいない、その結果を。

たぶん茉優も。

 

だけど、どうやら私の人生の真ん中は今その辺にありそうだから、

(大分ぼんやりしているけど…)

茉優との今の関係や自分の今までの経験にしがみついてソレから目を逸らすことだけはやめようと思っている。

 

瞬間瞬間の小さな自分の声に

正直にいたい。

 

 

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