鶯谷駅最寄りのゲストハウス、ドミトリー。
2段ベッドの上の段で朝の瞑想を終えた。
今日12:25の便でタイへ向かう。
ヴィパッサナー瞑想合宿で茉優が運命的に出会ったイスラエル人のイアル。
流れでわたしのこともタイの彼の家においでよと誘ってくれた。
ピースボートを降りてから今まで、少しずつ少しずつ上手になって来た『流れに乗る』こと。
咄嗟に乗っかった。
軽いノリで飛行機のチケットを取った。
今、コレから東京駅へ向かい、成田を目指す。
茉優は別の便だから、ついさっき先に旅立った。
ふと気が付いた。
初めて一人で海外に行くんだ、自分。
というか、一人で飛行機に乗ることすら初めてかも…。
世界中を旅してきた方々とたくさん出会って、
ともに時間を過ごさせてもらっているうちに、
なんだか自分もヒョイと海外に行ける人だという気になっていた。笑
気を抜いたら不安や心配に飲み込まれそうだから、
折角の素敵な勘違いを継続しよう。
『今までなるようになってきたんだから、この先もなるようになるでしょ』と。
どうやら高雄ってところで丸々一日を過ごさなきゃいけないみたいだけど、
どこの国だ、ソコ??
勘だと、台湾。
空港から出られるのかな?
台湾だったら美味しいもの食べられるかも。
あれ?お金わざわざ両替しなきゃか。
それは面倒臭いな。。。
…
新しいことをするとき、いつも感じる感覚。
周りがみんな敵に見える。
少しでも気を抜いたら、
心を許したら、
深く傷付けられる、という感じ。
イアルは本当は茉優だけにきて欲しいんじゃないか。
34歳にもなって働かずにフラフラしている自分をコレから出会う人達は、蔑むんじゃないか。
利己的でズルイ自分の一面を知ったら、
彼らはそっぽを向くんじゃないか。
そんな恐れに支配される。
今は素敵な勘違いによって少し軽めだけれども。
私がニセコで覚えた2つの言葉を口にして、自分を奮い立たせよう。
信じ難くても、『ただ存在を祝福されているということにしてみよう』
人に知られたくない自分の醜い部分、
『それは常に私の中にあります、それを愛します』
今この状況で、
微かにではあるけれども、
『何が起こるか楽しみだ』と思えている自分がとても嬉しい。
余計なものを脱いで、
裸ん坊の自分を、
コレから出会う人たちに差し出していきたい。
できることなら。
その先にこそ真に面白い展開があるはずだから。